隣の家とくっついている家の解体、どうする?トラブルを防ぐ準備・手順・費用まで完全ガイド

「隣の家とくっついている場合の解体って、どうやって進めればいいの?」
そんなふうに、不安や疑問でいっぱいになっていませんか?

普通の解体と違って、隣家と壁がつながっている家の解体は、ちょっとした判断ミスが大きなトラブルに発展してしまうこともあります。「境界線はどこ?」「隣に迷惑かけない?」「費用は高くなるの?」──誰に相談すればいいのかも分からない…そんな声を多く聞きます。

でもご安心ください。
この記事では、隣の家とくっついている場合の解体に必要な準備・注意点・進め方まで、まるごと解説しています。
読めば、安心して一歩を踏み出せる知識と心構えが身につきますよ。

「迷惑をかけたくないけど、自分の家もちゃんと壊したい」──そんなあなたに、ぜひ最後まで読んでほしい内容です。

1.隣の家とくっついている場合の解体でまず知っておきたいこと

隣の家とくっついている場合の解体でまず知っておきたいことについて、それぞれ解説しますね。

1-1.隣家と接している家を解体する際の注意点

隣家と接している家を解体する際は、建物同士が構造的に依存し合っている可能性があるため、慎重な調査と計画が不可欠です
特に長年くっついている建物の場合、解体によって隣家の壁や基礎に影響が出ることも珍しくありません。
建物がどのように接合されているかを専門家と一緒に確認し、振動や粉塵対策を十分に検討しましょう
事前に隣家の現状を写真で記録しておくことも、後々のトラブル防止につながります。

1-2.通常の家屋と違う「隣接解体」の特徴とは

隣接解体の最大の特徴は、一般的な解体工事と比べて手作業による部分解体が多くなることです
大型重機を使用した一気の解体ではなく、接合部分を丁寧に切り離していく繊細な作業が求められます。
振動や衝撃を最小限に抑えるため、人力による解体の比率が高くなり、通常より工期とコストがかかります
また、隣家との境界部分には特殊な防振材や防塵シートを設置するなど、特別な養生が必要です。

1-3.解体前に絶対に確認すべき隣地との境界線

解体工事を始める前に、隣地との境界線を明確にしておくことは、後のトラブル防止のために最も重要なポイントです。
法務局で保管されている公図や境界確認書などを確認し、必要であれば土地家屋調査士による境界確定測量を実施しましょう。
境界が不明確なままだと、「自分の敷地だと思っていた部分が実は隣地だった」というトラブルに発展しかねません
また、境界線上の塀や擁壁などの共有物件の取り扱いについても事前に合意を取っておくことが大切です。

2.隣の家とくっついている場合の解体に必要な準備

隣の家とくっついている場合の解体に必要な準備について、それぞれ解説しますね。

2-1.解体業者選びで重視すべき3つのポイント

業者選びが工事の成否を大きく左右するため、実績、技術力、コミュニケーション能力の3点を特に重視すべきです。
一般的な解体とは異なる技術が必要なため、経験豊富な業者を選ぶことが重要です。
隣接建物の解体実績が豊富かどうかを確認し、使用する工法や技術についての説明が詳細にできるかもチェックしましょう
ワイヤーソーイング工法や低振動工法など、隣接建物への影響を最小限に抑える技術を持っているかが重要です。

2-2.隣家とのトラブルを防ぐための事前説明のコツ

隣家とのトラブルを未然に防ぐためには、工事の具体的な内容や予想されるリスクについて、わかりやすく丁寧に説明することが何よりも大切です。説明不足が後々の大きなトラブルにつながることは少なくありません。
工事期間、作業時間、予想される騒音・振動のレベル、粉塵対策などを具体的に伝えましょう
図面や写真、工程表などの視覚資料を用意し、専門用語はできるだけ避けて説明することをおすすめします。

2-3.建物図面や権利関係の事前チェック方法

解体工事を円滑に進めるためには、建物の正確な図面を入手し、権利関係を明確にしておくことが不可欠です
特に古い建物の場合、図面が残っていないこともあり、事前の調査が重要になります。
建築確認申請書や検査済証、設計図書などの公的書類を確認し、図面が見つからない場合は専門の調査会社による現況調査を依頼しましょう。権利関係では、土地・建物の登記簿謄本を取得し、所有者や抵当権などを確認します。

3.隣の家とくっついている場合の解体に必要な申請や許可

隣の家とくっついている場合の解体に必要な申請や許可について、それぞれ解説しますね。

3-1.建築基準法で定められた許可の種類とは

隣接建物の解体において最も重要な法的手続きは、建築基準法第9条の「除却届」と、同法第42条の「既存不適格建築物」に関する確認申請です
これらの手続きを怠ると、工事の差し止めや罰則の対象となる可能性があります。
「除却届」は建築物を取り壊す際に特定行政庁に提出し、届出から解体工事開始までは通常7日間の猶予期間があります。
また、建物が「既存不適格建築物」である場合は、解体後の残存部分が新たな法律に適合するかの確認も必要です。

3-2.隣家所有者の同意が必要なケースとその取得方法

隣接建物の解体では、建物が構造的に連結している場合や、隣地に立ち入る必要がある場合など、様々な理由で隣家所有者の同意が必要になります

同意を得ずに工事を進めると、後々の法的トラブルに発展する恐れがあります。
特に共有壁がある場合や、屋根・基礎が一体となっている場合は同意が必須です
専門家同伴で隣家所有者に対面説明を行い、「工事同意書」という形で書面による同意を得るのが一般的です。

3-3.解体工事に伴う騒音・振動の届け出ルール

解体工事を行う際には、「騒音規制法」や「振動規制法」に基づく届出が必要であり、特に隣接建物の解体では騒音・振動対策が重要な課題となります。法律を遵守せずに工事を進めると、作業停止命令や罰金を受ける可能性もあります。

特定建設作業(重機を使用する作業など)を行う場合、工事開始の7日前までに市区町村の環境保全課などに届出を提出します。地域によっては条例で独自の規制があることも多いので、事前に確認が必要です。

4.隣の家とくっついている場合の解体工事の進め方

隣の家とくっついている場合の解体工事の進め方について、それぞれ解説しますね。

ステップ1: 足場設置と養生シートによる保護
ステップ2: 接合部分の切り離し作業の手順
ステップ3: 共用部分(壁・屋根)の対応と補修
ステップ4: 解体中の振動・騒音対策の具体例
ステップ5: 解体完了後のチェックポイント

ステップ1: 足場設置と養生シートによる保護

足場の設置と養生シートによる保護作業は、隣家への影響を最小限に抑え、工事の安全性を確保するための最も基本的かつ重要なステップです。適切な保護対策を怠ると、粉塵や落下物による被害が発生するリスクが高まります。
隣接建物との接合部分にも安定した足場を確保し、境界部分には特殊な防音シートや衝撃吸収材を使用するのが効果的です。足場の設置場所によっては隣家の敷地を一部使用する必要もあるため、事前に許可を得ることが大切です。

ステップ2: 接合部分の切り離し作業の手順

隣接建物の解体において最も繊細な作業が接合部分の切り離しであり、建物の構造や接合状態に応じた適切な工法選択が成功の鍵となります
誤った工法選択や作業手順のミスは、隣家の建物に深刻な損傷をもたらす可能性があります。
まず内装材を慎重に撤去し、構造体のつながり方を詳細に確認することから始めます。ワイヤーソーイング工法は切断面が正確で振動が少ないという利点があり、よく採用されています。切り離し中の建物の安定性確保のため、仮設サポートや支持材も設置します。

ステップ3: 共用部分(壁・屋根)の対応と補修

隣接建物との共用部分(壁や屋根)を解体した後は、隣家側の露出した部分を適切に補修・補強することが、防水性や構造安全性の確保のために不可欠です。この作業を怠ると、雨漏りや構造の弱体化など、深刻な問題を引き起こす恐れがあります。
共用壁や屋根の解体によって露出した部分は、速やかに防水処理を施す必要があります
壁部分は下地の状態を確認し補強材を追加、屋根部分では既存の屋根材との取り合い部分の処理が特に重要です。

ステップ4: 解体中の振動・騒音対策の具体例

隣接建物の解体工事において、振動と騒音の発生を最小限に抑えることは、隣家への影響を減らし、トラブルを防止するための最重要課題の一つです
適切な対策を講じないと、隣家の内装にひび割れが生じたり、居住者の生活に大きな支障をきたしたりする恐れがあります。
効果的な対策として、油圧式圧砕機(ニブラー)の使用や手作業による解体の比率を高めることが挙げられます
騒音対策としては、防音パネルや防音シートの設置が基本です。作業時間も工夫し、早朝や夕方は騒音の少ない作業に限定するなどの配慮が効果的です。

ステップ5: 解体完了後のチェックポイント

解体工事が完了した後には、隣家の建物に損傷がないか、また自分の敷地の状態は適切か、という点を入念にチェックすることが、将来のトラブル防止のために極めて重要です
小さな問題でも見過ごすと、時間の経過とともに大きな問題に発展することがあります。
隣家の外壁の状態、特に接合部分があった場所の仕上がり、雨水の排水状況、地盤の安定性などをチェックしましょう
可能であれば、隣家の所有者と一緒に確認し、雨天時に現場を確認することも効果的です。

5.隣の家とくっついている場合の解体で起こりやすいトラブルと対処法

隣の家とくっついている場合の解体で起こりやすいトラブルと対処法について、それぞれ解説しますね。

5-1.隣家への傷・破損が起きた場合の対応

隣接解体工事中に隣家に傷や破損が生じた場合は、速やかに事実を認め、誠実に対応することが、問題の早期解決と信頼関係の維持のために最も重要です。隠蔽や責任回避は状況を悪化させるだけなので、正直に対応しましょう。
被害が発生したら、直ちに工事を中断し、隣家所有者に連絡して状況を説明します。被害状況を写真等で記録し、解体業者と共に原因を調査した上で、修繕方法と費用について隣家所有者と協議しましょう。

5-2.境界線をめぐる争いを防ぐ方法

隣接建物の解体において、境界線をめぐるトラブルを防ぐためには、工事前に正確な境界確定測量を実施し、その結果を隣家所有者と共有・合意することが不可欠です。境界が不明確なまま工事を進めると、後々の紛争リスクが高まります。
土地家屋調査士による公式な境界確定測量を実施し、その結果を書面で残しておきましょう
測量結果に基づいて境界標を設置し、工事中にもその位置を常に確認できるようにすることが重要です。

5-3.解体後のクレームを最小限にするには

解体工事完了後のクレームを最小限に抑えるためには、工事前・工事中・工事後の各段階での丁寧なコミュニケーションと記録保持が鍵となります
特に目に見えない部分の処理や、後から確認しづらい作業については、写真や動画で記録を残しておくことが大切です。
工事前に隣家の状態を詳細に記録し、工事中は進捗状況を定期的に共有します
また、工事完了後は隣家所有者立会いのもとで最終確認を行い、問題がないことの確認書を取り交わしておくと安心です。

6.隣の家とくっついている場合の解体にかかる費用の目安

隣の家とくっついている場合の解体にかかる費用の目安について、それぞれ解説しますね。

6-1.解体費用の相場と通常より高くなる理由

隣接建物の解体費用は、通常の解体工事と比較して約1.3〜1.5倍高くなるのが一般的で、建物の構造や接合状態によってはさらに高額になることもあります。この費用増加には明確な理由があり、理解しておくことが重要です。
隣接解体が高くなる主な理由は、手作業による慎重な解体作業の増加、特殊な工法・機材の使用、養生や保護対策の強化などです
例えば、30坪の木造住宅の通常解体が約120万円とすると、隣接解体では150〜180万円程度が相場となります。

6-2.解体費を安く抑えるためのコツ3選

隣接解体のコストを少しでも抑えるためには、複数の業者から見積もりを取る、解体時期を調整する、そして事前準備を徹底するという3つの方法が効果的です。ただし、安全性や品質を犠牲にするような過度な値引き交渉は避けるべきです。
複数業者から見積もりを取る際は、同じ条件で比較できるよう詳細な仕様書を用意しましょう
また、解体業者の繁忙期(春から夏)を避けることで、5〜10%程度の値引きが期待できることもあります。

6-3.見積もりでチェックすべき費用項目

隣接解体の見積もりをチェックする際は、基本解体費のほかに、隣家保護対策費、特殊工法費用、補修・補強費用、行政手続き費用などが適切に計上されているかを確認することが重要です。これらの項目が明確でない場合は、追加費用が発生するリスクがあります。
特に注意すべきは、「一式」と表記されている項目です
具体的な内容や数量が分からないため、後で追加費用を請求される可能性があります。
見積もりには作業内容、使用機材、保護対策などの詳細が明記されているか確認しましょう。

まとめ:隣の家とくっついている場合の解体は慎重な対応がカギ

解体前にやっておくべき3つの準備とは

隣接建物の解体を成功させるためには、境界確定と権利関係の整理、隣家との事前合意形成、そして信頼できる専門業者の選定という3つの準備がとりわけ重要です
これらの準備を怠ると、工事の遅延や追加費用、近隣トラブルなど様々な問題につながります。
境界確定と権利関係の整理では、土地家屋調査士による測量と法務局での登記確認を行い、建物の所有権や共有部分の取り扱いを明確にします。
隣家との事前合意形成では、工事内容や予想されるリスク、工程などを丁寧に説明し、書面での同意を得ておくことが大切です。

業者との連携と近隣配慮が成功のポイント

隣接解体工事の成功には、解体業者との密な連携と、近隣住民への細やかな配慮が欠かせません
特に工事中は予期せぬ問題が発生することも多いため、常に情報共有と迅速な対応ができる体制を整えておくことが重要です。
業者とは定期的に進捗確認の場を設け、問題が発生した際の連絡体制を明確にしておきましょう
また、近隣住民に対しては工事の進捗状況や特に騒音・振動が発生する作業の予定を事前に知らせるなど、きめ細かな配慮を行うことが大切です。

隣家との関係を壊さない解体の考え方

隣接建物の解体は単なる工事ではなく、隣家との長期的な関係性を左右する重要なプロセスととらえるべきです
工事完了後も隣人として付き合いが続くことを念頭に置いた対応が求められます。
「最小限の迷惑で最大限の配慮を」という姿勢で、常に相手の立場に立って考えることが大切です
例えば、工事による生活への影響を具体的にイメージし、可能な限りの対策を講じることが信頼関係の構築につながります。解体は一時的ですが、隣家との関係は長く続くものだということを忘れないでください。

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これまで解説したように、隣接解体の場合は手続きなども含めて慎重に進めていく必要があります。
解体工事は一生に何度も経験することではないからこそ、正確な情報と信頼できる業者選びが最も重要です。
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など様々な知識と配慮が必要なため、経験豊富な業者に依頼することが重要です。

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